検索結果の上に出る秘密兵器?「llms.txt」でAI検索対策をしよう!「テンプレートあり」

最近、検索すると画面の上のほうにAIがまとめた答えが出てくるのを見たことありませんか?
あの答えに自分のサイトの情報が使われるチャンスを増やすために、「llms.txt(エルエルエムエス・テキスト)」というファイルが注目されています。
この「llms.txt」は、あなたのサイトがどんな内容かをAIに教える“自己紹介シート”のようなもの。
まだ正式ルールではないですが、これを置いておくと、AIがあなたのサイトのことをちゃんと理解して、検索結果の上のほうに表示してくれる可能性がアップします。
AI時代のホームページ対策として、今のうちに用意しておくと良いかもしれません!
llms.txtを設置する理由とメリット
自分のサイトの「正しい情報」をAIに伝えられる
AIが勝手に内容を要約してしまうよりも、最初から「こういうサイトです」と伝えておけたら安心ですよね。
llms.txtは、そのための自己紹介カードのようなものです。
将来的に検索や引用で有利になるかもしれない
AIが情報を集める際、「このサイトは信頼できそうだ」と判断される材料になるかもしれません。
検索エンジンにおける引用元表示や、情報の出どころとして使われる可能性もあります。
llms.txtの中身(コピペで使えるテンプレート)
以下の内容をそのまま使ってもOKです。
必要に応じて、会社名やURLなどをご自身の情報に置き換えてください。
2025年7月現在まだ正式なルールは定まっていませんが、今のところはこの形式で問題ないと考えられています。
今後ルールがアップデートされる可能性もあるため、最新情報を確認しながら対応していくのがおすすめです。
llms.txt テンプレート例(コピペ&編集用)
# llms.txt – AI向け自己紹介・ポリシーファイル
website: https://example.com
name: 会社名・屋号名(例:株式会社サンプル)
author: 管理者名(例:山田 太郎 Taro Yamada)
description: ○○県○○市を拠点に、●●や△△などの事業を展開しています。中小企業や地域密着型ビジネス向けに、分かりやすく伝わるサービスを提供しています。
focus: 主要な取扱分野をカンマ区切りで記入(例:Web制作, 保守管理, 開業サポート, 商品販売)
ai-usage: allowed
llm-directive: cite-with-source
policy: 本サイトの情報は、出典を明記いただければ引用を許可します。内容の改変はご遠慮ください。
contact: https://example.com/#contact
updated: 2025-07-02
解説
- website:自社サイトのURLを記入
- name:会社名や屋号名を記入(ふりがなや英語表記も任意)
- author:代表者や管理者の名前を記入(氏名が出せない場合は省略可)
- description:事業内容や活動地域、提供サービスなどを簡潔に記述
- focus:検索されたいキーワード・分野・業種などをカンマ区切りで
- ai-usage:AIに使われてOKなら「allowed」、制限したい場合は「disallowed」なども可能
- llm-directive:AIにどんな扱いをしてほしいか。出典付き引用なら cite-with-source など
- policy:引用や転載に関する自社ポリシーを簡単に記述
- contact:問い合わせページ、問合せフォームのURL
- updated:作成日(形式:YYYY-MM-DD)
Macでllms.txtファイルを作る方法
おすすめソフト:Visual Studio Code(無料で安全)
Macのテキストエディットは文字コードが不安定なこともあるため、無料で使える「Visual Studio Code」がおすすめです。
ファイルの作り方(超初心者でもわかる手順)
- Visual Studio Codeを開く
- 新しいファイルを作る(⌘N)
- テンプレートをコピペ
- 「名前をつけて保存」→ llms.txt という名前で保存
- 右下の文字コード表示「UTF-8」となっている部分をクリック
- 「エンコーディングで保存」→「UTF-8 with BOM」を選択
- 保存完了!
Windowsでllms.txtファイルを作る方法
標準のメモ帳でもOK!
Windowsの「メモ帳」アプリでも作れます。
ファイルの作り方(初心者向け)
- メモ帳を開く
- テンプレートを貼り付け
- 「名前をつけて保存」
- ファイル名を llms.txt にする
- 文字コードは「UTF-8」を選択(BOM付きが通常)
- 保存して完了!
テキストエディットでllms.txtを作る方法(Mac標準アプリ)
初期設定を変更して保存しよう
- テキストエディットを起動
- 「新規書類」を作る
- メニューの「フォーマット」→「標準テキストにする」を選ぶ
- テンプレートを貼り付け
- 「名前を付けて保存」→ llms.txt
- 「Unicode(UTF-8)」を選んで保存
Xserverにllms.txtをアップロードする方法
- エックスサーバーの「サーバーパネル」にログイン
- 「ファイル管理」からドメインを選択
- 「public_html」フォルダを開く(ここがWebサイトのルート)
- llms.txt ファイルをアップロード
- ブラウザで https://あなたのドメイン/llms.txt にアクセスして表示確認!
他のレンタルサーバーにアップロードする方法
他のサーバーでも基本的な流れは同じです。
作成した llms.txt ファイルは、Webサイトの一番上の階層にあたる「ルートディレクトリ」にアップロードします。
この場所に設置することで、インターネット上から正しくアクセスできるようになります。
さくらのレンタルサーバー:www または public_html
ロリポップ:public_html または web。FTPで「/」になっていればルートです 。
ConoHa WING:public_html
カラフルボックス:public_html
文字化けしたときはどうする?
保存するときの文字コードが原因
文字化けの多くは「保存形式」が原因です。特に、UTF-8でも「BOMなし」で保存していると、全角文字が正しく表示されないことがあります。
「UTF-8 with BOM」で保存し直せばOK!
Visual Studio Codeやメモ帳などで、文字コードを「UTF-8 with BOM」にして保存し直せば、ほとんどのケースで文字化けは直ります。
事前にブラウザで開いて文字化けしてないか確認しよう
Google Chromeなどブラウザにテキストファイルをドラッグ。 llms.txt を開いて、記号のような文字(文字化け)が並んでいたら、もう一度文字コードを開いて、「BOMあり」保存し直しましょう。
設置してみて分かったこと(感想)
今すぐ効果が出るわけじゃないけど、「やっておいて損はない」と感じました
将来を見据えた備えとして、とてもコストパフォーマンスの良い作業だと感じました。
思ったより時間がかかりました
サーバーの知識、テキストエディットに慣れている方であれば時間を割かずに出来るかなと思ってましたが、実際にやってみると、とても時間がかかります。
文字化けもあります
llms.txtを設置した後、ブラウザで確認してみたら文字化けしていて驚きました。
すぐに「UTF-8 with BOM(BOMあり)」にして保存し直し、再アップロード。
ところが…ブラウザで見ても、まだ文字化けが直っていない。
サーバーキャッシュやブラウザキャッシュが古い表示を残していたことが原因とすぐ推測できたため、サーバーキャッシュ、ブラウザキャッシュを削除をし、ようやく正しく表示されるようになりました。
サーバー慣れ、専門知識がない人にはハードルは高い
「新規ファイルの作成」と「サーバーへのアップロード(設置)作業」
サーバーの管理画面に入ったことがない方や、普段こういった作業に触れない方にとっては、
- どのフォルダに置けばいいの?
- 他のファイルを間違って触ったらどうなる?
- 表示が変になったらどう対処する?
といった不安やリスクがあるのも事実です。
私自身もこの記事を書き始めたときは、「初心者でもすぐできる」と思っていたのですが、
改めて作業手順を整理してみると、“ツールに触れたことがない方にとってはハードルが高い”と気づき、タイトルも含めて内容を調整しました。
まとめ:llms.txtはまだ「義務」じゃない。でも備えとしてやる価値あり
2025年7月現在は公式ルールではありませんが
llms.txtは、GoogleやOpenAIなどがまだ正式に採用しているわけではありません。
あくまで「自主的な取り組み」として、一部の企業や開発者の間で広がりつつある段階です。
でも、これからAIに情報を読まれる時代に備えておくなら「今がチャンス」
「そのとき慌てて準備する」より、「今やっておく」ことで、自社サイトの信頼性や発信力を先にアピールできます。
設定できればリスクなし、だからやっておこう
先の事を考えるとやらない理由が見つからないくらい、やるメリットの方が大きいです。
ぜひ試してみてください。
ホームページ制作をこれからする方へはご要望があれば対応可
これからホームページを作成依頼、リニューアルされる方へはご要望があれば制作時に設置代行することも可能です。