ドメインとは?【ホームページ制作会社がやさしく解説】

1. ドメインとは?
ドメインとは、インターネット上でウェブサイトの「住所」にあたるものです。例えば、私たちが手紙を送る際に住所を書くように、インターネット上でもウェブサイトの場所を特定するための名前が必要です。これがドメインです。具体的には、「example.com」や「example.jp」といった形で表されます。このドメイン名をブラウザのアドレスバーに入力することで、目的のウェブサイトにアクセスすることができます。
2. ドメインの仕組み
インターネット上の各コンピュータには「IPアドレス」と呼ばれる数字の列が割り当てられています。しかし、数字の羅列は人間にとって覚えにくいため、これを人間が理解しやすい文字列(ドメイン名)に置き換える仕組みが考えられました。例えば、「192.168.1.1」というIPアドレスに「example.com」というドメイン名を割り当てることで、ユーザーは簡単にウェブサイトにアクセスできるようになります。この変換作業は「DNS(Domain Name System)」と呼ばれるシステムが担っています。
3. ドメインの種類
ドメインにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴があります。主なものを以下に紹介します。
• gTLD(Generic Top Level Domain):「.com」や「.net」など、特定の国に依存しない汎用的なドメインです。ビジネスや個人のウェブサイトなど、幅広い用途で使用されています。
• ccTLD(Country Code Top Level Domain):「.jp」(日本)や「.us」(アメリカ)など、国ごとに割り当てられたドメインです。各国の企業や組織、個人が自国を示すために使用します。
• 属性型JPドメイン:「.co.jp」や「.or.jp」など、日本国内の組織向けに用意されたドメインです。例えば、「.co.jp」は日本の企業向け、「.or.jp」は非営利団体向けとなっています。
4. ドメインの取得方法
ドメインを取得する手順は以下の通りです。
1. ドメインの空き状況を確認:希望するドメイン名が既に使用されていないかを確認します。多くのドメイン登録業者のウェブサイトで検索できます。
2.ドメイン名の決定:自分のウェブサイトに合ったドメイン名を考えます。ブランド名や事業内容を反映させると良いでしょう。
3. ドメインの登録:必要な情報を入力し、ドメインを登録します。この際、個人情報の公開設定なども確認しましょう。
5. 料金の支払い:登録費用を支払います。ドメインの種類や登録期間によって料金が異なるため、事前に確認が必要です。
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5. ドメイン選びのポイント
ドメインを選ぶ際のポイントは以下の通りです。
• 短くて覚えやすい:ユーザーが覚えやすい短い名前が理想的です。長すぎると入力ミスの原因にもなります。
• ブランド名や事業内容を反映:自社のブランド名や事業内容が伝わる名前を選びましょう。例えば、KANESAWAの場合、「kanesawa.com」のように社名を含めると認知度が向上します。
• 誤解を招かない:他の企業や団体と混同されないような独自性のある名前が望ましいです。また、商標権の侵害にならないよう注意が必要です。
6.ドメインとURLの違い
例 https://example.com/service/
URL
https://example.com/service/ この全部をURLと言います。
ドメイン
example.com この部分をドメインと言います。
パス
/service/ この部分をパスと言います。
7. ドメインとSEOの関係
ドメイン名はSEO(検索エンジン最適化)において影響を持ちます。検索順位を決める上で、Googleなどの検索エンジンはさまざまな要素を評価していますが、その中でもドメイン名は以下のような観点で重要視されます。
自然で信頼感のあるドメイン名を選ぶことが好ましい
一時期、検索キーワードをそのまま含んだ「キーワードドメイン(Exact Match Domain)」がSEOに強いとされていました。たとえば「tokyo-sushi.com」など、検索されやすいキーワードを含むことで、検索エンジンが関連性を高く評価しやすくなるという傾向がありました。
しかし、現在のGoogleのアルゴリズムでは、キーワードを含むだけのドメイン名よりも、コンテンツの質やユーザー体験、被リンクの質と量が重視されるようになっています。そのため、「過剰なSEO狙い」ではなく、自然で信頼感のあるドメイン名を選ぶことが好ましいとされています。
サイトの信頼性とドメインの年齢
また、ドメインの「運用年数」も検索順位に影響するとされています。長期間運用されているドメインは、安定性や信頼性が高いとみなされやすく、新規のドメインよりも優位になるケースもあります。
そのため、すぐに結果を求めるのではなく、長期的な視点でドメインを育てていく意識が重要です。
サブドメインとサブディレクトリの違い
複数のコンテンツを展開する場合、「sub.example.com」(サブドメイン)と「example.com/sub」(サブディレクトリ)のどちらを使うべきか悩む方も多いでしょう。
一般的には、サブディレクトリのほうがメインサイトの評価を引き継ぎやすく、SEO上有利とされます。一方で、サブドメインはメインサイトとは別の評価を受けるため、独立したブランディングが必要な場合などに使われます。
8. ドメイン管理の注意点
ドメインは取得して終わりではなく、適切に管理することが必要です。以下のような点に注意しましょう。
有効期限の管理
ドメインには有効期限があり、定期的に更新が必要です。更新を忘れると、ドメインが失効し、最悪の場合は他人に取得されてしまう可能性もあります。これにより、ブランド価値やSEO評価が一気に失われてしまうこともあります。
そのため、自動更新設定を活用するか、スケジュール管理ツールで更新日を必ず記録しておくと安心です。よくあるウェブサイトが急に表示されなくなってしまったと問い合わせくる原因の一つです。
Whois情報の公開範囲
ドメイン登録時には、所有者情報(名前、住所、メールアドレスなど)が「Whois情報」としてインターネット上に公開される場合があります。ビジネス利用であれば信頼性向上につながりますが、個人の場合はプライバシーの観点から問題になることも。
多くのドメイン登録業者では、Whois情報の代行サービスを提供しており、これを利用することで個人情報を保護することができます。
ドメインロックとセキュリティ
「ドメインロック」は、不正な移管(ドメインの乗っ取り)を防止するための機能です。これを有効にしておくことで、ドメインが第三者に勝手に移管されるのを防ぐことができます。
また、SSL証明書の導入や、お問い合わせフォームより個人情報を扱う場合には対策は必要です。
9. まとめ
ここまで、ドメインの基本から取得方法、選び方、SEOとの関係、そして管理上の注意点まで丁寧にご説明しました。
ドメインは、インターネット上であなたの事業やブランドを示す「顔」であり、信頼性・覚えやすさ・管理体制・SEOといったさまざまな観点から適切に選ぶべき要素です。
特に、一度決めると歴でも判断されるドメインはそう簡単に変えられないため、今後ビジネスを本格的に展開していく方にとっては、ドメインの選定と運用管理は避けて通れないテーマです。
ぜひ今回の記事を参考に、自分にぴったりのドメインを見つけ、末長く運用していってください。
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